
2025年6月11日、インドネシアはトルコのTurkish Aerospace Industries(TAI)と、最新鋭の第5世代ステルス戦闘機KAANを48機購入する契約を締結した。契約額は100億ドルに達し、これはトルコにとって過去最大の軍事輸出契約となる。
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この発表は、ジャカルタで開催されたIndo Defence 2025展示会で行われ、トルコの航空宇宙産業にとっての大きな節目であると同時に、インド太平洋地域における地政学的再編の兆しとも受け止められている。西側の供給国への依存を減らすことを目的とするインドネシアにとって、KAAN戦闘機の導入は戦略的パートナーの多様化と技術的自立の実現に向けた重要な一歩となる。
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以前はTF-Xとして知られていたKAANは、トルコ空軍の老朽化したF-16戦闘機の後継としてTAIによって開発された第5世代マルチロール戦闘機であり、米国のF-35や中国のJ-20のような先進機と競合することを想定して設計されている。
主な特徴は以下の通り:
- ステルス設計
- 双発エンジン
- モジュール式アーキテクチャ
- 最大速度:マッハ1.8
- 作戦行動半径:600海里
- 統合センサーフュージョン(AESAレーダーおよびIRST〈赤外線捜索追尾システム〉を含む)
さらにKAANは、人工知能(AI)やドローンとの連携といった新興技術にも対応できるよう設計されており、将来の空中戦において不可欠とされる要素を備えている。
KAANは2024年2月に初飛行を行い、現在はアメリカ製のF110エンジンを使用しているが、2030年までにトルコ製エンジンへの移行が予定されている。
この契約により、トルコは世界の防衛輸出市場で新たな地位を築くことになり、東南アジア最大級の新興国であるインドネシアとの戦略的関係も大きく強化される。
出典・画像:Armyrecognition | レジェップ・タイイップ・エルドアン X @RTErdogan。本コンテンツはAIの支援により作成され、編集部によって確認されました。
